AIプロンプト、3つの実践比較

「ダメな指示」が「使える指示」に変わる。
AIプロンプト、3つの実践比較

なぜ「組み合わせ」が重要なのか?

AIへの指示は、「役割」「文脈」「タスク」といった技術要素を組み合わせることで、
初めて強力な武器となります。

曖昧な指示(NG例)が、これらの要素を具体的に組み込むだけで、
どれほどプロフェッショナルで「使える」回答(OK例)に変わるのか。

3つの代表的なビジネスシーンで、その劇的な違いを比較してください。


事例1:【経営コンサルタント】事業のアイデア出しを依頼する

NG例(ダメな指示)

「会社の売上を上げる方法を教えて」

OK例(使える指示)

[役割]
あなたは、中小企業のDXを支援する経験豊富な経営コンサルタントです。

[文脈]
私の会社は、東大阪市で従業員5名の製造業を営んでいます。
主にBtoBの金属部品加工を手がけており、技術力には自信がありますが、
新規顧客の開拓と若手人材の採用に苦戦しています。
現在の主な営業方法は、既存顧客からの紹介とFAXです。
目的は、デジタル技術を活用して、売上を安定させ、
会社の知名度を上げることです。

[タスク]
上記の[文脈]を踏まえ、ローコストで始められる
具体的なDX施策を3つ提案してください。

[出力形式]
各提案について、
「施策の概要」「期待される効果」「想定されるリスク」を
箇条書きで明確に示してください。

事例2:【プロの編集者】ブログ記事のリライトを依頼する

NG例(ダメな指示)

「この文章を直して」

OK例(使える指示)

[役割]
あなたは、SEO(検索エンジン最適化)に精通したプロのWeb編集者です。

[文脈]
ターゲット読者は、AIの業務活用に興味を持ち始めたばかりの中小企業経営者です。
この記事の目的は、AIの難解なイメージを払拭し、
「自分でもできそうだ」と行動(無料相談への申し込み)を促すことです。

[タスク]
以下の[元の文章]を、上記の[文脈]に合わせて全面的にリライトしてください。

[制約条件]
・専門用語は避け、中学生でも理解できる平易な言葉を使ってください。
・読者に寄り添い、励ますような、優しくも信頼感のある口調(です・ます調)でお願いします。

[出力形式]
リライト後の文章全体を提示してください。

[元の文章]
(ここに元の文章を貼り付ける)

事例3:【カスタマーサポート】クレームメールへの返信を作成する

NG例(ダメな指示)

「クレームメールの返信を考えて」

OK例(使える指示)

[役割]
あなたは、誠実さと迅速な対応をモットーとする、
ベテランのカスタマーサポート・マネージャーです。

[文脈]
当方はWeb制作会社です。顧客から、納品したサイトの表示崩れについて、
厳しい口調のクレームメールが届きました。
こちらの初期確認では、顧客が推奨外のブラウザで
閲覧したことが原因である可能性が高いです。

[タスク]
以下の[顧客からのメール]に対し、顧客の感情に配慮しつつ、
冷静に事実確認(利用環境のヒアリング)を行うための
返信メールを作成してください。

[重視する点]
・まずは、不快な思いをさせたことについて真摯に謝罪する。
・こちらの不手際と決めつけず、かといって顧客のせいにもせず、
中立的な立場で「原因調査のための情報提供」をお願いする形にする。

[出力形式]
顧客にそのまま送信できる、丁寧なビジネスメールの文面を作成してください。

[顧客からのメール]
(ここに顧客からのメール本文を貼り付ける)

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