AIの能力を引き出す指示命令

AIは「指示次第」。的外れな回答をなくす、
6つの具体的「指示命令」テクニック

AIの能力は、あなたの「指示(プロンプト)」の質で決まります。
AIに「何を」「どのように」答えてほしいのかを明確に伝えることで、
AIはあなたの期待を超える回答を生成します。

ここでは、AIの能力を最大限に引き出すための、
基本的かつ強力な6つの技術要素(指示方法)を紹介します。
これらを組み合わせることで、指示はより強力になります。

1. 役割(ペルソナ)の指定:AIを「専門家」にする

AIに特定の専門家や立場になりきってもらう手法です。これにより、回答の視点、専門性、口調が定まります。

  • 指示例:
    • 「あなたは経験豊富な経営コンサルタントです。」
    • 「あなたはプロのコピーライターとして、以下のキーワードでキャッチコピーを考えてください。」
    • 「あなたは顧客の悩みに共感するカスタマーサポート担当者として、クレームメールへの返信案を作成してください。」

2. 文脈(コンテキスト)の提供:AIに「前提」を教える

AIに「前提となる背景情報」を詳しく伝えることで、的外れな回答を防ぎます。「誰が」「何を」「なぜ」求めているのかを明確にします。

  • 指示例:
    • 「私の会社は従業員5名の中小企業で、東大阪市で飲食店を経営しています。」
    • 「最終的な目的は、自社サイトへのアクセスを増やし、新規の来店予約を月10件増やすことです。」
    • 「ターゲットは、地域の40代の主婦層です。」

3. 明確なタスク(指示):AIに「やってほしいこと」を命じる

AIに「何をしてほしいのか」を具体的に、動詞で命じます。「〜について教えて」といった曖昧な指示を避けます。

  • 指示例:
    • 「…について、3つのアイデアを提案してください。」
    • 「以下の文章を200文字以内で要約してください。」
    • 「A案とB案のメリットとデメリットを比較してください。」
    • 「この企画の潜在的なリスクを指摘してください。」

4. 出力形式の指定:AIに「回答の形」を整えさせる

AIに「どのような形」で回答してほしいのかを指定します。これにより、後で情報を整理する手間が大幅に省けます。

  • 指示例:
    • 箇条書きで書いてください。」
    • 「メリットとデメリットを表形式でまとめてください。」
    • 「顧客にそのまま送れるメールの文面として作成してください。」
    • ステップバイステップの手順で教えてください。」

5. Few-Shot(少数例)プロンプティング:AIに「お手本」を見せる

AIにいくつかのお手本(例)を見せて、同じパターンやスタイルで回答させる手法です。特定のトーン&マナーや形式を学習させるのに有効です。

  • 指示例:
    • 「以下の例に倣って、キャッチコピーを作成してください。
      • 例1)課題:価格が高い → 解決:一生モノの価値
      • 例2)課題:使い方が難しい → 解決:専属サポート付き
      • (依頼) 課題:知名度が低い → 解決:?」

6. CoT (Chain of Thought / 思考の連鎖):AIに「順序だてて」考えさせる

特に複雑な問題や論理的な推論をさせたい場合に、「ステップバイステップで考えてください」「思考のプロセスも記述してください」と指示する手法です。AIは順序だてて考えることで、より正確な結論にたどり着きやすくなります。

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