GoogleのAI（Gemini）には、ChatGPTにはない「実用的な便利さ」が詰まっています。

2025年11月1日

ChatGPTが「何でも知っている高性能なチャット相手」だとしたら、
GoogleのAIは「あなたのPCやスマホに入り込んで、
実際の作業を手伝ってくれる優秀な秘書」のような存在です。

なぜGoogleのAIがそこまで便利なのか、
3つの大きな魅力に分けて、
初心者の方にも分かりやすく説明します。

これがGoogleのAIの最大の強みです。

ChatGPTで良い文章ができたら、それをコピーして、
Wordやメールソフトに貼り付けていませんか？
GoogleのAIなら、その「コピペの手間」がなくなります。

例えるなら：
- ChatGPT:
  優秀なアドバイザー。良いアドバイス（文章）をくれるが、実行するのは自分。
- Google AI:
  優秀な秘書。アドバイスをくれるだけでなく、そのままメールを書いてくれたり、
  資料を修正してくれたりする。

▼具体的にできること

Gmail（メール）:
- 「受信トレイに溜まった10通のメールを要約して」
- 「Aさんへの丁寧な返信メールを作って」
- → メールの画面から離れずに、AIがメール作業を代行してくれます。
Google ドキュメント（文書作成）:
- 「この会議の議事録を要約して」
- 「新商品のプレスリリースの叩き台を作って」
- → 白紙の状態からでも、AIが文章作成を手伝ってくれます。
Google スプレッドシート（表計算）:
- 「この売上データから、商品別のグラフを作って」
- 「今月のタスクリストを整理して」
- → 難しい関数を知らなくても、AIがデータ整理を手伝ってくれます。

このように、GoogleのAIは「チャットするため」だけにあるのではなく、
「実際の作業を自動化・効率化するため」に、
私たちが普段使っているツールに組み込まれているのです。

ChatGPTはインターネット上の膨大な知識を持っていますが、
時には間違った情報（ハルシネーション）を答えることがあります。
また、あなたの会社の内部資料や、特定の教科書の内容は知りません。

そこで登場するのが NotebookLM です。

例えるなら：
- ChatGPT: 何でも知ってる（つもりの）博識な友人。
- NotebookLM: あなたが渡した資料だけを完璧に暗記した専門家。

▼具体的にできること

まず、あなたが持っているPDF、テキスト、GoogleドキュメントなどをNotebookLMにアップロードします。（例：会社の研修マニュアル、長い契約書、学校の教科書など）
あとは、その資料について質問するだけです。
- 「このマニュアルで一番大事なポイントを3つ教えて」
- 「この契約書で注意すべき点は？」
- 「この資料から、テストに出そうな用語をリストアップして」

NotebookLMはアップロードされた資料に基づいて回答するため、
情報が正確で、ChatGPTのように「ありもしない話」を作り出しません。
大量の資料を読み込む手間が省け、要約や分析に最適です。

これは少し上級者向けかもしれませんが、
GoogleのAIの可能性を示す魅力です。

ChatGPTは「完成品」のチャットAIです。
しかし、Google AI Studioを使えば、「自分だけの目的に特化したAI」を
（比較的簡単に）作ることができます。

例えるなら：
- ChatGPT: 高性能な「完成品のパソコン」。
- Google AI Studio: 性能はそのままに、自分でパーツを組み替えられる「DIYパソコンキット」。

▼具体的にできること

このように、自分の仕事や目的に合わせてAIを
「チューニング（調整）」できるのがAI Studioの魅力です。

比較点	ChatGPT	Google AI (Gemini)
得意なこと	対話（チャット）	連携と実行
イメージ	高性能な「相談相手」	優秀な「秘書・アシスタント」
作業	AIの回答をコピペして活用	ツールの中でAIが直接動く
情報源	Web全体の知識（時に不正確）	Web + Google Workspace + NotebookLM（正確な資料）